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<Book Cover Challenge No8> [書籍考]


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最近のテニス関連書籍 [書籍考]

最近のテニス関連書籍
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錦織圭 限界を突破する瞬間」 石井 大裕著
 錦織選手と同時期に修造チャレンジに居た、現役アナウサーが松岡修造、坂井利彰(利郎氏のご子息)両氏と語る「錦織圭物語」、若手後輩の中川直樹選手やダニエル太郎選手へのインタビューに、次世代への期待が広がる。

錦織圭 マイケル・チャンに学んだ勝者の思考」児玉 光男著
  元全日本選手で前鹿屋体育大学教授、スポーツ心理学者の立場から錦織圭選手の強さの秘密を分析。

頂点への道」錦織 圭/秋山 英宏著
  錦織圭選手本人が、2010年から書き残した文章で、現役の世界トップアスリートが自らの言葉でここまで記した書籍は稀。ジュニア時代より彼を追ってきたテニス記者、秋山英宏氏が解説を加える事で、知られざる苦闘がさらに現実的に見えてきて、更に興味が広がります。

ダウン・ザ・ライン」錦織 圭著
  世界のトップ入りを果たした錦織圭選手、彼が発した「言葉」の数々を核として、長年取材してきた朝日新聞稲垣 康介記者が文章としてまとめ、加えて数多くのテニス選手の写真を撮り続けている写真家、佐藤ひろし氏のモノクロ53点の写真は印象的。本書のための独占のロングインタビューもノーカット収録されている。

錦織圭 さらなる高みへ」塚越 亘編集
 1970年代後半から、故川廷栄一氏と共にテニス写真家として活動してきた塚越亘氏がまとめた写真集。川廷氏はその後日本人初の国際テニス連盟(ITF)の理事となりその後、ITFの副会長となりましたが、塚越氏は今日に於けるまで国際テニス記者協会の会員として活動し、日本におけるテニスフォト・ジャーナリストのパイオニア的存在としての地位を確立。私も30歳代前半から知己を得ていました。

幸福論」クルム伊達 公子著
がんばりすぎない、こだわらない、ありのままに! すべてを楽しみに変える「幸福のおまじない」とは?
「第一キャリアの引退から、かれこれ十八年。あの時は、心が疲れていた。好きなテニスが好きではなくなっていた。それまでは楽しくて仕方なかったテニスなのに。でも今は、歳を重ねることさえ、楽しみ。テニスを純粋に美しいスポーツ、いいスポーツだと思えるようになった」と言う。著者の実感とは「自分が変わった」ということだ。ツアーでの海外転戦は苦手だったのに、今はそれすらも楽しい。著者を変えたものはなんだったのかを明らかにし、今、この瞬間を輝かせる生き方を提案する。

日本人のテニスは25歳過ぎから一番強くなる」 坂井 利彰著
----なぜ世界と互角に戦えるようになったのか----
元デ杯選手・監督であられた坂井利郎氏のご子息で、全日本ランキング7位、その後慶応大学庭球部監督として若手日本選手を数多く指導してきた中で、日本の選手たちが続々と世界ランキングの上位に入り、4大大会でも勝利を狙えるようになった昨今、日本テニス界はいま、かつてない黄金期を迎えている。日本テニスが世界と互角に戦えるようになったことを実感、理由とその背景にあるものを長年の研究データに基づいて独特の視点で紐解いていく。

ジョコビッチの生まれ変わる食事」ノバク・ジョコビッチ著
  今やテニス界最強の選手となったジョコビッチ選手、嘗てはアレルギー体質気味だった彼が、グルテンフリーの食事に変えて体質が変わり、現在の強さの源になったとか。グルテンとは、ご存知の様に小麦や大麦あるいはライ麦、オート麦などの麦類に含まれているたんぱく質の一種です。例えば、パンやうどん、パスタ、クラッカー、シリアルなどに含まれています。これを摂らない事により、腸に優しい体内環境を作り出すのでより良い体調を維持で出来、現在の好調を保てているようです。

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「キル・リスト」 フレデリック・フォーサイス著 [書籍考]

フレデリック・フォーサイスの最新作「キル・リスト
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 「キル・リスト」はイスラム過激派の国際テロリストを抹殺する物語です。

 ホワイトハウスには米国にとって危険だからという理由で、合法的な手続きによらずに処刑する超危険人物リスト、それが「暗殺(キル)リスト」。

 狂信的イスラム主義者の説教師が、ネット上で弁舌をふるい、狂信的イスラム主義のテロリストを扇動しテロを起こさせる。この説教師が「キルリスト」に加えられ、テロリストハンター(追跡者)は、世界のどこにいるか分からない、説教師を探し、そして殺害するまでを描く超リアルな国際謀略小説。

 2013年6月、米国政府がインターネットの監視を広く行っていることが、元政府機関職員のスノーデン氏によって暴露された実際のニュースは耳に新しい事ですが、この小説に描かれているのはまさにその世界。無人機によるテロリスト殺害、自爆テロによる英米要人の殺害、等々、
フィクションとノンフィクションのはざまで展開されるストーリーに引き込まれます。現実にも起こり得る出来事だけに心が痛いです。

豆知識
 フレデリック・フォーサイス(1938年英国ケント州生まれ。空軍のパイロットなどを経て、ロイター通信、BBC放送の記者を務めた後、作家になる)

ー代表作ー
ジャッカルの日
  ドゴール大統領暗殺を請け負ったジャッカルを描いた、スリラー小説。
オデッサ・ファイル
  ヒトラーの親衛隊として特別の任務を担っていた秘密組織「オデッサ」の隊員名簿を巡る
  暗闘を描く、サスペンス・スリラー小説。
戦争の犬たち
  プラチナ鉱山の利権を狙ってアフリカの小国にクーデターをしかける資産家と傭兵たちの
  陰謀を描いている、軍事・経済小説。
コブラ
  コブラの異名を持つ元CIA局員がコロンビアの麻薬組織の撲滅作戦を描いた国際謀略小説。
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書籍考 その4 「食の終焉」 [書籍考]

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食の終焉」 ポール・ロバーツ著 神保哲生訳  ダイヤモンド社  2.800円
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 「美味しい物」をこよなく愛する私にとって今夏、衝撃的なタイトルの書籍が本屋さんに並んでいました。
早速購入しましたが、500頁以上の大作、読むのに時間がかかりました。

『ポール・ロバーツ』氏がインタビューでこの本について語っている記事が有りましたので、ご参考に。

 『実は食べ物には何十年も前から興味がありました。石油の本を書いたのは、当時、それがメディアの注目を浴びていたからです。その頃は石油価格が高騰していましたから。食のシステムと石油システムには共通点が多いのです。どちらもきわめて複雑かつ地球規模のシステムで、地球上のある地点で起きたことがその反対側に影響を及ぼすこともあります。石油ではそれが起きましたが、食べ物も同じです。石油は経済できわめて重要な役割を果たしますが、いうまでもなく食べ物はもっと重要です。石油の代わりは見つかりますが、食べ物は代えがききません』。

 『つまり食べ物は生死に関わるシステムなのです。経済的に重要なだけでなく、人々の精神にも深くかかわり、個人の生き方を左右します。誰かにあなたの食べ方を変えなさいといわれれば、腹が立つでしょう。なぜならば、それは自分の生き方を変えろと言われているのと同じことを意味するからです』。

 『これは基本的には”食の終焉”について述べた本です。それは単に食べ物がなくなるという意味ではありません。食に対する一つの考え方が終わりを告げようとしているということです。私たちは1世紀にわたって、食べ物の値段は下がり続け、量も増え、さらにより安全でより手に入りやすく、よりおいしくて進歩したものになると信じてきました。それは米国だけでなく欧州もそうだし、途上国でさえそう考えられてきました』。

 『今われわれはその考えを改めるよう迫られています。なぜならば、これまで食を進歩させてきた要因の多くが、実は持続不可能なものであることがわかってきたからです。安価な石油の入手が難しくなり、灌漑用水が干上がり始め、さらには飽食が肥満につながることもわかってくるにつれて、何もかもがよくなるはずだという食の古いモデルが、実は持続不可能な発想に依拠していたことを、われわれ人類はようやく理解するようになったのです』。

 『食の終焉というのは、食に対する一つの考え方が終わりを告げ、これに代わるより複雑な新しい概念が登場し始めることを意味します。食の危機をそれだけで考えると、乗り越えることは可能だと思います。そのためには新しいテクノロジーの開発や、食料を生産し消費する新しい方法の発見などが必要かもしれませんが、問題は、もはや食だけを取り出して考えることができない点にあります。食はあらゆることと結びついています。エネルギー、水、土、気候、地政学などと切り離すことはできません。そしてこれらすべての分野で同じような問題が起きています。十分な水を確保することが困難になっており、エネルギー価格も上昇しています。現在の食のシステムは安価な石油の上に設計されていることを忘れてはいけません』。

 そして著者は最後に、我々の様(僕の様)な消費者一人一人に何が出来るかを語っている。それは・・・・。

 『1番目は、自分を消費者だと考えるのをやめることです。約1世紀にわたって私たちは消費者として位置づけられてきました。大半の人は知らない間に食べ物を作る側から消費する側に回されていたのです。そして、私たち自身もこれを積極的に受け入れました。ですから、まずはもういちど生産者に返ること、そして少なくとも自分で何か食料を作ることが、解決への道筋の第1歩になると思います。それは庭で栽培してもいいし、市民農園に参加するのもいいでしょう。外食ばかりしている人は、料理するだけでもいい』。

 『2番目には、食についてもっとよく知ることです。たとえばこの食べ物はどこから来たのか。なかには何が入っていて、誰が作ったのか。どれくらいの旅をして食卓にたどり着いたのか。自分はこれが本当に食べたいのか、または食べる必要があるのか、などと自問することです』。


 食料生産システムのたどった歴史とその帰結、遺伝子組み換えかオーガニックかといった論争にも踏み込みつつ双方の長短に触れる。紹介される事例の面白さにもかかわらず、予測には暗澹(あんたん)たる気分にさせられる。食料はかつて、自然の恵みに過ぎなかった。現在も地球上の何処かでは、自給自足の生活を送っている人々は居る事は確かだが・・・。飽食の日々に毒されている、先進諸国の人々(私)が、ダイエットの為位に無駄食いを減らすことは出来ても?消費者たる事を捨てられるか?私のブログを著者ポール・ロバーツ氏が見たら、眉をひそめる事でしょうね!・・・・・「家庭菜園」をしたり、「料理教室」へ通う事が僕には出来るのでしょうか?????最大の問題を突き付けられた今夏でした。先ずは、「問題意識」だけは常に持ち続けようと思いました。

<豆知識>
 「ポール・ロバーツ」氏は、1978年生まれのジャーナリスト。ビジネスおよび環境に関する問題を長年取材。経済、技術、環境の複雑な相互関係を追求している。著書に『食の終焉』(ダイヤモンド社)、『石油の終焉』(光文社)がある。現在は、デジタル経済と個人の結び付きを考察した本を執筆中。



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