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「キル・リスト」 フレデリック・フォーサイス著 [書籍考]

フレデリック・フォーサイスの最新作「キル・リスト
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 「キル・リスト」はイスラム過激派の国際テロリストを抹殺する物語です。

 ホワイトハウスには米国にとって危険だからという理由で、合法的な手続きによらずに処刑する超危険人物リスト、それが「暗殺(キル)リスト」。

 狂信的イスラム主義者の説教師が、ネット上で弁舌をふるい、狂信的イスラム主義のテロリストを扇動しテロを起こさせる。この説教師が「キルリスト」に加えられ、テロリストハンター(追跡者)は、世界のどこにいるか分からない、説教師を探し、そして殺害するまでを描く超リアルな国際謀略小説。

 2013年6月、米国政府がインターネットの監視を広く行っていることが、元政府機関職員のスノーデン氏によって暴露された実際のニュースは耳に新しい事ですが、この小説に描かれているのはまさにその世界。無人機によるテロリスト殺害、自爆テロによる英米要人の殺害、等々、
フィクションとノンフィクションのはざまで展開されるストーリーに引き込まれます。現実にも起こり得る出来事だけに心が痛いです。

豆知識
 フレデリック・フォーサイス(1938年英国ケント州生まれ。空軍のパイロットなどを経て、ロイター通信、BBC放送の記者を務めた後、作家になる)

ー代表作ー
ジャッカルの日
  ドゴール大統領暗殺を請け負ったジャッカルを描いた、スリラー小説。
オデッサ・ファイル
  ヒトラーの親衛隊として特別の任務を担っていた秘密組織「オデッサ」の隊員名簿を巡る
  暗闘を描く、サスペンス・スリラー小説。
戦争の犬たち
  プラチナ鉱山の利権を狙ってアフリカの小国にクーデターをしかける資産家と傭兵たちの
  陰謀を描いている、軍事・経済小説。
コブラ
  コブラの異名を持つ元CIA局員がコロンビアの麻薬組織の撲滅作戦を描いた国際謀略小説。
ジャッカルの日.pngオデッサファイル.png戦争の犬たち.pngコブラ.png


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